★あさぎり通信VOL.199 企業型確定拠出年金制度の改正

あさぎり会計事務所の税理士の藤田です。

連休はいかがでしたか。

連休後は退職者が増えると言われていますので 従業員の福利厚生の一環として、企業型確定拠出年金を導入されてはいかがでしょうか?

企業型確定拠出年金制度の改正

●制度の概要
確定拠出年金は、任意で加入できる年金制度で、企業が役員、従業員の為に加入する企業型確定拠出年金と個人が加入するiDeCoがあります。
 確定拠出年金の掛金は、全額法人の経費又は個人の所得控除になる為、節税のメリットが大きいです。
 確定拠出年金の資産の運用は、個人が運用でき、運用益が非課税です。
 確定拠出年金の受取は、年金の場合には、「公的年金等の控除」又は一時金取得の場合には、「退職所得控除」の対象になり、受取時の税務的なメリットがあります。
 企業型確定拠出年金制度の導入は、人材採用の競争力UPにつながると思います。

弊所も導入しています。従業員の老後生活を考え、企業型確定拠出年金を検討してみてください。

●実務上の留意点
確定拠出年金の企業型確定拠出年金と個人型が加入するiDeCo
の限度額は下記の通りに変わります。ただし、改正時期は未定になっています。
<企業型確定拠出年金>
1..役員、会社員で厚生年金に加入している方
      現状 55,000円→62,000円
<iDeCo>
2.役員、会社員で厚生年金に加入する方
      現状 20,000円又は23,000円→62,000円
<iDeCo>
3.個人事業主の方
      現状 68,000円 →75,000円

編集後記

今回のお話はいかがでしたか。新NISAが話題になることがあります。新NISAの掛金は、税額控除にはならない為、所得控除の対象になる確定拠出年金を検討されてみてはいかがでしょうか。